それぞれの夏休みの遠征へ!
日本空手道勇義館本部道場へ遠征
8月2日(日)、神出空手道サークルのメンバーで、日本空手道勇義館本部道場へ遠征に出かけました。
今回の遠征では、普段の神出での稽古とはまた違った環境の中で、子どもたちがさまざまな練習に取り組む機会となりました。
日本空手道勇義館の金本先生には、以前から大変お世話になっています。
新しい発想を取り入れた練習から、昔から空手道の稽古で行われてきた、どこか懐かしさのある練習まで、さまざまな稽古に触れることができる場所です。
「ぜひ子どもたちに経験してほしい」と思える練習がたくさんあり、今回も貴重な機会となりました。
一日を任せてみる
今回の遠征で、私自身が一番印象に残ったのは、子どもたちの練習内容そのものだけではありませんでした。
実は今回、私自身に別の予定があり、途中で道場を離れなければならないことになっていました。
そのため、遠征に向かう前から少し心配していたことがあります。
「先生がいなくても、一日をしっかり過ごせるだろうか。」
普段はどうしても、指導者として子どもたちの間に入り、困っていることがないか、練習についていけているか、周囲との関係は大丈夫かなど、いろいろなことを気にしながら活動しています。
だからこそ、自分が途中で離れることには少なからず不安がありました。
ところが、そんな心配は必要なかったようです。
子どもたちは子どもたちなりに考えながら一日を過ごし、普段はあまり経験していないことにも挑戦し、練習したことを覚えて帰ってきました。
指導者がずっとそばにいなくても、自分たちで考え、行動し、学んでいく。
その姿を見て、子どもたちが少しずつ成長していることを改めて感じることができました。
「見守る」ということ
夕方ごろ、金本先生へ一日の御礼を兼ねて連絡をさせていただきました。
その際に、子どもたちの様子についてもお話を伺うことができました。
「それなりにいい組手をしている。よく頑張っていた。」
そんな言葉をいただき、正直なところ、嬉しい気持ちと同時にホッとした気持ちもありました。
子どもたちの成長を近くで見ていたいという思いがある一方で、指導者として何でも間に入ってしまうことが、必ずしも子どもたちの成長につながるとは限りません。
今回のように一度少し離れて見てみることで、 「自分が思っている以上に、この子たちは成長しているんだな」と感じることができました。
子どもたちを信頼して、任せてみる。
そして、必要なときにはしっかり支える。
そんな「見守る」という関わり方も、子どもたちの成長には大切なのだと感じました。
子どもたちが学ぶ一方で、指導者も学ぶ
今回の一日は、子どもたちにとってだけの学びの日ではありませんでした。
私自身も、この日は日本空手道林派糸東流会の近藤先生の講習に参加するため、昼には大阪へ向かうという、なかなか密なスケジュールを過ごしました。
数十名ほどしかいない全日本空手道連盟八段位の先生による指導には、一つひとつの動き、一挙手一投足から感じられるものがあります。
それだけでも非常に貴重な学びの時間です。
しかし、それ以上に今回の講習で心に残ったのは、近藤先生が持つ空手道への考え方や言葉でした。
日本本土へ空手道が伝わっていった黎明期の武人たちを、実際に間近で見てきた近藤先生だからこそ語ることのできる言葉があります。
技術だけではなく、空手道がどのように受け継がれてきたのか。
その背景にある精神や、武道としての在り方。
そうしたものに触れることができたことは、指導者としても忘れることのできない時間となりました。
子どもたちに学んでもらうためには、
まず指導者自身が学び続ける。
新しいものを取り入れるだけではなく、昔から受け継がれてきたものにも目を向ける。
子どもたちにも、指導者にも「遠征」という経験
今回の一日は、子どもたちが遠征先で新しい練習に挑戦し、指導者は大阪で先人から空手道を学ぶという、それぞれの場所で学びを得る一日となりました。
場所は違っていても、共通しているのは 「自分の知らないものに触れる」ということなのかもしれません。
いつもの場所で、いつもの仲間と、いつもの稽古をすることももちろん大切です。
しかし、ときにはそこから少し外へ出て、違う先生の指導を受け、違う仲間と練習し、違う考え方に触れてみる。
そうすることで、自分たちが普段取り組んでいる空手を、また違った角度から見ることができます。
遠征で持ち帰るのは、技術だけではありません。
- 知らなかった練習方法
- 新しい考え方
- 空手をしている人どうしのふれあい
- 「自分もやってみよう」という気持ち
成長を信じて、これからも
今回、子どもたちを送り出してみて、改めて感じたことがあります。
指導者として、子どもたちの成長を近くで見ているつもりでも、実際には知らないところでたくさんの経験をし、自分たちなりに考えながら成長しているのだということです。
だからこそ、すべてを大人が用意してあげるのではなく、時には子どもたちを信頼して任せてみることも大切なのだと思います。
そして、子どもたちに成長を求めるのであれば、指導者自身も学び続けなければなりません。
新しいものを取り入れながら、昔から大切にされてきたものも学ぶ。
子どもたちと一緒に空手を楽しみながら、自分自身も空手道を学び続ける。
子どもたちの成長を信じること。
そして、自分自身も学び続けること。
その両方を大切にしながら、これからも神出空手道サークルの活動を続けていきたいと思います。
貴重な一日をありがとうございました
今回の遠征でお世話になりました日本空手道勇義館の金本先生、そして一緒に練習してくださった皆様、本当にありがとうございました。
子どもたちにとっても、私自身にとっても、それぞれの場所で学び、成長を感じることのできた貴重な一日となりました。
これからも、神出の子どもたちがさまざまな場所で空手道に触れ、多くの人と出会い、たくさんの経験を積んでいけるような活動を作っていきたいと思います。
学ぶことを楽しみ、成長することを楽しむ。