昨日、県大会がグリーンアリーナ神戸にて開催されました。
普段は審判として会場に入ることが多いですが、今回は一人の指導者として、応援と研究のため一日参加しました。

結果として、成長が見られた部分もあれば、あっさり負けて帰ってくる試合もあったりと子供たちも大人も悔しい思いをする一日となりました。

ただ今回の大会は、単に「負けて悔しい」で終わらせてはいけないと感じています。
むしろ、指導者自身が指導を見つめ直すきっかけになりました。

指導者の在り方を見つめなおす

今回強く感じたのは、指導者としての在り方や指導者の指導力についてです。

これまで稽古の場では、自分の目標に向かって努力できる子の育成や習慣作りに注力し、「選手がどれだけ努力するか」に目が向きがちでした。

もちろん努力は大切です。ですが、それだけで選手の成長が決まるわけでも、試合での勝利に直結するわけでもありません。

見えてきた本来あるべき姿は

「指導の質 × 選手の努力=成長」

だと考えています。

個人の選手の努力はすでに見え始めていますし、小さな結果は見られるようになってきました。

負けて帰ってくる選手、観客席で遠くから真剣にライバルを研究する様子をみて、選手任せの努力になるのではなく、指導者側がもっと学び、アップグレードしなければいけないと痛感しました。

【課題】

選手ではなく、指導者である自分自身がどれだけレベルアップできているのか。
選手一人ひとりの課題や目標に対して、十分に向き合えていなかった。

【これから】

他道場へ学びに行き、自身の指導力を高めていきます。
そして「なぜこの練習をするのか」を言語化し、良いものを取り入れながら指導の質そのものを高めていきます。

目標(壁)を超える覚悟はできているか

今回、大きく感じたもう一つの課題が「戦いに向かう覚悟」です。

大会はその日だけのものではなく、そこに至るまでの準備の総決算です。

出場する選手だけでなく、指導者、保護者、関わるすべての人がその一日を戦いにいくことになります。

その総決算に対して、指導者としてどれだけの時間と意識を使えていたのか。本当に“勝ちにいく準備”ができていたのか考えないといけません。

【課題】

選手任せの調整になっていた部分があり、勝つための準備が不十分なまま試合に臨ませてしまっていた。

【これから】

大会から逆算して準備を行い、「勝つためのプロセス」を設計していきます。
また、試合後の振り返りと修正を徹底し、同じ負け方を繰り返さないようにしていきます。

保護者に向けた覚悟

保護者の皆様の存在についても、改めて考えました。

これまで「できるだけ負担をかけたくない」と考えてきました。ですが現実として、大会となれば送迎や応援で一日を使っていただいています。

その中で、準備が不十分なまま試合に出て、すぐに負けてしまう。この状態は、選手にとっても、保護者にとっても良いものではありません。

【課題】

保護者を「負担をかけない対象」として捉え、連携ができていなかった。

【これから】

保護者を“応援”ではなく“チームの一員”として捉え、役割を共有していきます。

技術指導は指導者が担い、家庭では生活面や声かけなど、選手を支える環境づくりをお願いしていきます。

勝ちを目指していく以上、時間や労力といった負担が増える場面も出てきます。その点については指導者として責任を持って向き合いながら、皆様に共有していきます。

指導者の勝たせる覚悟

そして一番大きな反省は、 「勝たせる覚悟ができていなかった」という点です。

優しさのつもりが、結果的に甘さになっていた部分もあったと思います。
ただし、単に厳しくするという話ではありません。

空手道競技では、全身を使った動き、スピードある技、瞬時の判断が求められます。
そのためには、身体を自在に動かすための土台づくりも必要だと考えています。

大切なのは“意味のある負荷”を与えることです。そして、"実践形式の繰り返し"です。

なぜこの練習・トレーニングをするのか。実際に試合で使えるのか。

それがどう試合につながるのかというの常に考えておかなければならないと思っています。

【課題】

負荷の意味が曖昧なまま、結果として勝ちにつながる指導ができていなかった。

【これから】

練習一つひとつに目的を持たせ、「試合で使うための練習」に整理していきます。
また、勝ちを目指す選手には、それに見合った環境と負荷を示していきます。

勝たせるための環境を整えることも、指導者の責任だと考えています。

今後の方針

これまでの「楽しさ」や「継続」を大切にする環境は守りながら、指導者が率先して改善・変化していく。その中で「本気で勝ちを目指す選手」に対しては、より明確に競技として向き合う環境を作っていきます。

通常の練習に加え、勝ちを目指す選手のための強化的な取り組みも行っていきます。

ただし、それぞれの家庭が第一であることに変わりはありません。
全員に同じことを求めるのではなく、それぞれの目標に応じた空手道との関わり方を提示し、各家庭でも協力していってもらえればと思っています。

今回の大会は悔しい結果でしたが、この経験を曖昧にせず、次につなげていきます。

指導者としての在り方を見直し、より良い環境を作っていけるよう取り組んでいきます。

気持ちも行動も平面のままではいけません。より複雑な立体にしていかないといけません。引き続き、よろしくお願いいたします。